フードデリバリーを始めた理由と、2年半経った今思うこと

何もやらない、やれない。そんな日がずっと続いていました。
フリーランスで動画編集の仕事をしていたけど、収入は不安定。法人化も頭をよぎったけど、相談できる相手もいない孤独フリーランス。周りの同業者を見れば、自分より遥かに強い人たちばかりで、比べるたびに自信がなくなる。
失敗したくないから、そもそも挑戦しない。もしくは安全パイだけ狙う。そんな自分に嫌気がさして、頑張ろうとも楽しようとも思えなくなって、考えること自体が薄くなっていく。
そんな状態で日だけが流れていた2023年の夏、フードデリバリーの配達を始めました。
この記事は、過去の自分と同じように「何かを変えたいけど動けない」人に向けて書いています。
この記事の信頼性
- Uber Eats・出前館・ロケットナウでの配達(個人業務委託)
- 使用車両:Honda PCX125(原付バイク)
- 稼働エリア:東京都内・千葉県
- 配達歴:2023年7月〜(約2年半)
なぜフードデリバリーだったのか

フードデリバリーの配達に興味を持ったのは、実は2020年過ぎ頃でした。
当時、個人事業主がちょっとしたブームになっていて、フードデリバリーの配達は駆け出しの人にとって凄く良い仕事だなと思っていました。自分自身も「万が一何かあったときに、こういう手段で這い上がれるな」と薄っすら感じていた。
その頃、共通の知人を通じてウーバーイーツの配達をやっている人と知り合いました。2021年の頭くらいのこと。
それから約2年。冒頭に書いたような状態に陥っていた2023年に、ふとその友人のことを思い出しました。改めて話を聞いてみると、今も配達を続けていて、いろいろなことを教えてもらえた。時間を上手く使えるし、やってみようと。
「万が一」の側に来てしまった自分が、あのとき薄っすら考えていた手段を使うことになった。ちょっと皮肉だけど、あの頃の直感は間違っていなかったと思います。
初めての配達は、よく行くタンメン屋だった

2023年7月。千葉市のJR千葉駅付近で初めての配達。当時住んでいた家のすぐ近所です。
1件目のオファーは、よく行っていたタンメン屋さんでした。「ここなら行ける!」と思って勢いで受諾。
でも、いざバイクで向かうと、どこに駐停車すればいいのか分からない。普段は徒歩であんなに楽に行っていたのに、仕事として行くだけで心臓がバクバクする。お店に着いて注文番号を伝えるのも緊張。お届け時の声がけも緊張。全部緊張。
2件目と3件目は同時配達で、タピオカ屋ともう1件。もう1件は何だったか覚えていません。建物が奥まった場所にあって迷い、テンパりながらお客様にメッセージを送って、なんとか到着。
この日の配達は3件。凄く短い時間だったのに、長時間やっていたような感覚でした。

でも、終わった後に思ったのは「あ、できた」ということ。特別なスキルは必要なかった。いつも行っていたタンメン屋に料理を取りに行って、届けただけ。それだけなのに、「自分で動いて、自分で完了させた」という実感があった。
あの何もやれなかった日々と比べたら、たった3件でも十分すぎる一歩でした。
→ Uber Eats の始め方はこちらにまとめています
Uber Eats 配達パートナーの始め方・登録方法を解説【2026年最新】
2年半続けて、変わったこと

劇的に人生が変わった、とは言いません。でも、確実に変わったことはあります。
自分のスタイルができた
最初は「空いた時間にとりあえず配達する」だったのが、今はエリアや時間帯、天候によって報酬が変わることが分かってきて、狙って動くスタイルに変わりました。むしろデリバリーに合わせて生活リズムを組むのも全然あり。
個人事業なので案件の保証はありません。だからこそ、今書いているこのブログや自分のスキルを高める時間もしっかり取っています。本業と並行して進行できるのは、配達の時間を自分でコントロールできるおかげです。
「始められる」より「終われる」が大きい
よく「好きなときに始められる」と言われるけど、個人的には終了したいタイミングで終われる方が大きい。本業で急に時間が埋まっても、配達のせいで困ることがない。もちろん、受けた案件は最後まで完了させてからですが、次のオファーを受けなければそこで終われる。
このコントロール感は、何もコントロールできなかった頃の自分からすると、かなり大きい変化です。
1件ごとに「稼いだ実感」がある
今でも思うのが、1件配達を完了するたびにアカウントに報酬がストックされるのが凄く良い。自分で稼いでいる実感がある。
あの頃、何もやれずに日が過ぎていくだけだった自分にとって、「動いたら動いた分だけ結果が出る」というシンプルさに救われた部分は大きいです。
まだ途中です

正直に書くと、自分はまだ「人生再起動」の途中です。配達を始めたことで前に進み始めたけど、ゴールに着いたわけではない。
このブログ「NAMO LOG」も再起動の一部で、配達のリアルな情報と自分の経験を、同じような状況にいる人に届けたくて書いています。
偉そうなことは言えない立場だけど、もし同じように悩んでいる人がいるなら、経験談として少しでも役に立てればと思っています。
これから始める人へ

もし話をここまで読んで「やろうかな」と思っているなら、やってみるべきだと思います。
最初からフル装備を整える必要はありません。レンタルの自転車で1件だけやってみる。それでOK。
唯一、保温保冷バッグだけは最初に用意する必要がありますが、万が一やらなくなっても再利用できます。自分の場合、少し古くなったバッグには防災用品を入れて玄関に置いています。大きいスーパーに行ったときに冷凍食品を入れるのにも使える。初期投資としてはかなり低リスクです。
自分のスタイルに合っていそうだなと感じれば続ければいい。誰かに強制されるわけでもない。自分は2年半続いています。この働き方が好きです。合わなければやめればいいし、合えば自然と続く。それくらいの気持ちで始めて大丈夫です。
最初は緊張すると思います。自分もタンメン屋に行くだけで心臓バクバクだったので。でも、それもまたいいんですよね。